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子どもたちのプロセスや、気付いたこと、お知らせなど

事実と実感

先日、テレビ番組で「祈りの花瓶」という特集を見ました。

「祈りの花瓶」

「祈りの花瓶」は、原爆の熱風で変形した瓶を3Dスキャンし、 それを長崎の波佐見焼で精密に再現したものです。 Vase to Pray Projectは、かつて長崎に投下された原爆についてひとりでも多くの人に知ってもらうとともに、世界の平和を祈るプロジェクトです。

(引用)

新しい伝え方だな、と思いました。

子どもたちに 出来事を「伝えていくこと」

「知る」ことはできます。

でも「感じる」ところまではなかなかいかない。

「事実」と「実感」がつながらないのです。

興味をもつには、この「実感」がとても大切な気がします。

「実感」から「想像」へと広がっていくとき、

「個」から「他」への興味につながっていくのではないか、そんなことも思います。

「祈りの花瓶」は、

ある意味 “特別なもの” として扱われているものを、

日常の中にアートとして溶け込ませて、普段から “当たり前に” 触れる。

「グニャグニャしてる」とか「変なカタチだな」とか「ツルツルしてる」とか感じる。

そして、

「これ、なんでこんな風なんだ?」などと思い始めたときに、

「実感」と「事実」が少しづつ近づいていく、ひとつのキッカケになるのかもしれないですね。

昔、おじいちゃんに戦争の体験談をご飯の度に聞かされていた記憶がありますが、

それに少し似ている気がします。

そのときは「またか~」とか思っていたりしましたが、

後年、その話はなぜだかフッと “腑に落ちてくる” 感覚があるのです。

他人のお話よりも、日常肌で接している身内から聞く話の方が、

「感覚」として深くしみ込んでいるのかもしれません。

あとは、

シンプルに素敵。

新しく、瑞々しい発想に脱帽です。

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