個性とクセ
「同意」を使った会話ゲームの一例です。
A 「遊びたいなぁ」
B 「じゃあ鉄棒やる?」
C 「ていうか、私逆上がりできるんだ!」
A 「じゃあみんなで逆上がりをやろうよ」
B 「順番決めジャンケンする?」
C 「ていうか、私ジャンケン弱いんだよね」
AB 「…そうか~…」
「提案」➡「同意(イエス)+提案(アンド)」➡「同意+提案」…
シアターゲームなどで使われる「イエス アンド」というキーワードを利用しています。
(ちなみにいつでも「イエス アンド」でいなければならないという訳ではありません。
これについてはまた今度?)
さて上の会話で、
「同意」がなされずに「提案」が進みづらい部分があります。
どこでしょう?
今流行の「イイネ!」をつけて見てみます(笑)↓
A 「遊びたいなぁ」
B 「(イイネ!) じゃあ鉄棒やる?」
C 「ていうか、私逆上がりできるんだ!」
A 「じゃあみんなで逆上がりをやろうよ」
B 「(イイネ!) 順番決めジャンケンする?」
C 「ていうか、私ジャンケン弱いんだよね」
AB 「…そうか~…」
わかりましたでしょうか?
Cちゃんの口ぐせはズバリ
「ていうか」
本人はそれに気が付いていません。
まわりはCちゃんのことを
「マイペース」だと思っていますが、
実は、一生懸命自分を分かってもらおうと頑張っている「頑張り屋さん」です。
頑張りすぎて、まわりの話を聞く余裕がありません。
そこで試しに、
「ていうか」をやめてみました。
すると↓
A 「遊びたいなぁ」
B 「じゃあ鉄棒やる?」
C 「私逆上がりならできるよ!」
A 「じゃあみんなで逆上がりをやろうよ」
B 「順番決めるためにジャンケンする?」
C 「ジャンケン弱いけど…やってみる!ジャ~ンケ~ン…」
ABC 「ポン!!」
A 「よし、順番きまったから遊ぼう!」
BC 「うん!」
(会話つづく)
この後みんなでいろいろな遊びを共有できました。
言葉だけだとなかなか分かりづらいですが(^_^;)
今まで「クセ」が邪魔して、
本来のCちゃんの「頑張り屋」の個性が伝わっていなかったのです。
実にもったいない。
「クセ」=「個性」だと見られやすいですが、
クセ から解放してあげると本当の個性が見えてくる場合がありますね。
ちなみに、
「クセ」が悪いから直す、という話ではありません。
「クセ」もその人の一部ですから。
「無意識だったもの」を「自覚」すると、
ソレに縛られなくなるのかもしれません(^^)